「現実と向き合え」

実際にビジネスをすると、理論を超えた現象が起こります。

 

そんな時でも、常に現実に向き合うことが大切とウェルチは言っています。

 

“Face reality, then act decisively.

Most mistakes that leaders make arise from not being willing to face reality and then acting on it.”

“現実と向き合い、そして毅然として行動せよ。

現実と向き合わないままに行動することは、リーダーが失敗をする最も典型的なパターンである。”

 

現実と向き合うのは難しい!?

 

多くのリーダーたちは、実際に起きている**”現実”**を知りたいと願っていると思います。

 

経験から**不都合なこと(Bad News)**が起こっていて、それに対処しなければ、時間が経つにつれ問題が大きくなることも知っているはずです。

 

ですから個人個人は**「現実に向き合う」**ことには前向きです。

 

しかし実際は、多くの組織でリーダーたちは現実と向き合えていません。

 

なぜでしょう?

 

それは、Bad Newsをチームが伝えてこないからです。

 

その大きな原因は”組織としての矛盾”にあると僕は考えています。

組織の矛盾

 

組織の矛盾とは、本質的にやらなければいけないことと、実際やっていることに違いがあることをここでは言っています。

 

なぜこういったことが起こるのか、考えてみたいと思います。

 

現場の担当と、リーダーがいたとします。

現場で、想定してなかったまずいこと(Bad News)が起こります。

 

もちろん、担当はそのBad Newsを脚色せず素直に報告し、相談するべきです。

Bad News Firstですね。

 

ありのままを報告することによって「能力が足りなかった」と烙印を押されるリスクがある組織では、事実は脚色されます。

 

脚色することで、より良い方向に事態が向かうことは本質的にないにも関わらず、自分にとって都合の良いように報告してしまうのです。

 

価値観と、心理的安全性の重要性

 

ではどうしたらBad Newsをそのまま共有できるようになるのでしょうか。

 

必要なことは、正しい価値観と、心理的安全性、そしてスピードです。

 

ここでの正しい価値観とは「起こっている事実を曲げることなく、共有すること」です。

 

そして、心理的安全性とは**「価値観に沿って行動していれば、どんな時でも自身の安全が確保されている」**ことです。

 

スピードは、起こったらすぐ報告するということです。資料は作ってはいけません。

 

必要な情報を集めたらすぐに話す。

いやむしろ、必要な情報を集める前に軽く一報を入れるくらいの方がいいでしょう。

 

そのまま伝えた方がいいのですから、スピードをあげることには、こねくり回す時間をもたないことで、余計な脚色がつかないという効果も期待できます。

まとめ

 

このように、Face Realityには、個人としての心構えの問題だけでなく、組織としてどう正しいことをやっていくかという深い意味合いが込められています。

 

”Face Reality”

皆さんの組織はできてますか?

このウェブサイトでは、よりよいユーザー体験のためにCookieを使用しています。詳細は、Cookieに関する方針をご参照ください。OK をクリックまたは本サイトの利用を続行することで、我々がCookieを使用することに同意したとみなされます。